導入事例
GASではなく、デジタルピッキングシステムをご提案した理由とは?KOMPEITO様と取り組んだ「駆け込み寺」事例
株式会社KOMPEITOは、「世の中にシゲキをつくる」をミッションに、2012年9月に設立されました。2014年より、働く人と企業の健康を促し、オフィスの食事環境を整える食の福利厚生サービス“置き型健康社食®”「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」をスタート。消費者と生産者を繋ぐ新たなチャネルを通じ、農産物の流通改革にチャレンジしています。
日本全国へスムーズに商品を届けるため、倉庫で実施している様々なお取り組みについて、株式会社KOMPEITO 運営グループリーダーの齋藤慶様へ当社営業担当の戸部がインタビューいたしました。
[1章]倉庫拡張で見えてきた“3つの壁”
戸部:KOMPEITO様が新しい倉庫を立ち上げるタイミングで、物流の仕組みを見直されたと伺いました。どんな課題があったのでしょうか?

株式会社KOMPEITO 運営グループ パートナーマネジメントチーム チームリーダー
齋藤慶様
齋藤様:はい。弊社はオフィス向けにサラダなどの生鮮食品を定期的にお届けするサービスを運営しています。
生鮮食品は入荷時間が不規則で、だけど出荷時間は変えられない。
入荷から3時間で仕分けて出荷というスピード勝負の現場です。
ここ数年はありがたいことに事業が急拡大していて、旧倉庫ではすでにキャパシティが限界でした。
課題は主に3つありました。
まず1つ目が、物量の増加に対して倉庫が追いつかないこと。
2つ目が、人手不足。地方の倉庫では採用も難しく、誰でもすぐできる形にしなければなりません。
そして3つ目が、紙ベースでのピッキングによるミスです。
誤出荷が顧客継続率に直結するため、ここは絶対に改善が必要でした。

戸部:当初は、弊社の「GAS」といっしょに「デジタルピッキングシステム(Digital Picking System=デジタル表示器を使用したピッキングシステムで、物流における出荷作業を支援するシステムのひとつ)」を検討されていましたよね。
齋藤様:そうですね。最初にタクテックさんから「どちらもあり得ます」と提案されたのが印象的でした。
普通は“自社製品(GAS)を推す”ところを、タクテックさんは“現場に合う方を一緒に考えよう”というスタンスだったんです。
私たちの業務は「当日生産→当日出荷」という超短時間勝負。
そのなかで複数人が同時にピッキングできる仕組みが必要だったので、最終的に「デジタルピッキングシステムが最適だ」という提案を選びました。

[2章]「小規模冷蔵倉庫がない」現実の中で機能する柔軟性
戸部:生鮮を扱う企業にとって、冷蔵倉庫の確保自体が難しいとお聞きしています。
齋藤様:本当にそうです。中間規模の冷蔵倉庫って、ほとんど存在しないんですよ。
大手の巨大センターは柔軟性がなく、逆に小さい倉庫は設備的にシステムを入れづらい。
弊社は成長が速い分、月単位で物量も変わりますし、倉庫を移転することも珍しくありません。
普通のメーカーさんだと「じゃあ環境を整えてから導入してください」と言われて終わりです。
でもタクテックさんは逆でした。「この制約の中で、どう動かせるかを一緒に考えましょう」と言ってくれた。
その言葉で、“この会社と進めよう”と思いましたね。
戸部:ありがとうございます。
私たちは固定された設計ではなく、倉庫ごとに組み替えられることを前提にしています。
電源の位置、通路幅、作業員数に合わせて設計する。
つまり“どんな倉庫でも動く仕組み”をつくるのがタクテックの仕事です。
齋藤様:まさにそれを感じました。
「次はこの規模、この温度帯でやる」と言うと、すぐに現場に合わせた形に組み直してくれる。
冷蔵倉庫が少ないという日本の構造的な問題に、柔軟性で答えを出してくださっていると思います。
戸部:2つめの人手不足については何か変化はありましたか?

齋藤様:採用が難しい地域では、“誰がやっても同じ結果になる仕組み”が絶対に必要です。
「デジタルピッキングシステム」導入前は紙のリストを見ながら商品を探すので、新人の方は慣れるまで時間がかかっていました。
今はライトが光る場所に行って、指示された数量を取るだけ。
文字を読む必要がないため、外国人スタッフも初日から作業できます。
短期雇用の方でも即戦力。結果的に、「人を選ばない現場」に変わったと思います。
戸部:紙ベースから「デジタルピッキングシステム」になってピッキングミスは減りましたか?
齋藤様:減りましたし、効率的に動けるようになりました。
たとえば以前は紙を見て「牛乳」って書いてあっても、種類が複数あるんですよ。
取り間違えたらすぐ誤出荷になってしまう。
でも「デジタルピッキングシステム」だと、光る棚と表示で“どの牛乳を何本”なのかがすぐにわかる。
判断を挟まないだけで、ミスをかなり防げます。
しかも作業者も迷わないので、全体のテンポが速くなりました。
「スピードと精度が一緒に上がる」って、現場では結構すごいことなんです。

[3章]「怒涛の3時間」をどう乗り切るか
戸部:KOMPEITO様の物流では、 “勝負の3時間”があると伺いました。
齋藤様:そうなんです。実は弊社の最大の課題はこの「怒涛の3時間」なんですよ。
サラダなどの生鮮食品を扱っているんですが、仕入れ先や天候の関係で、入荷時間が毎日微妙にズレるんです。
でも、出荷時間だけは絶対にズラせない。
だから、到着が遅れた分、ピッキングの時間がどんどん圧縮されていく。
結果、現場は3時間で数千アイテムを仕分けるような状態になるんです。

戸部:それを今までは紙で管理されていたと。
齋藤様:はい。以前は紙のリストを印刷して、上から順番に目で追って探していました。
その間にも入荷品がどんどん届く。
だからリストと現物が合わなくなることもしょっちゅうで、「見直し・チェック・再ピック」を繰り返していたんです。
ほんと、“人力と気合い”でやっていた3時間でしたね。
戸部:なるほど。それが「デジタルピッキングシステム」導入でどう変わりましたか?
齋藤様:もうまったく違います。今は“光るところから指定の数を取るだけ”です。
紙を読む必要も、順番を覚える必要もない。しかも「デジタルピッキングシステム」は複数人で同時に動ける。
「GAS」だと一人一ラインで処理する設計になるので、この3時間の波には対応できなかったんです。「デジタルピッキングシステム」は、人を5人、10人と増やせばそのまま処理能力が上がる。
だから“時間を伸ばさずにキャパを上げる”ことができました。
現場ではカートで倉庫をぐるぐる回りながら、光った棚をどんどん拾っていく。
いわば3時間を踊るように回す仕組みに変わりました。
戸部:“制限時間のある現場”でこそ、柔軟に増減できる「デジタルピッキングシステム」が生きたわけですね。

齋藤様:まさに。生鮮って「今日間に合わなければ明日でもいい」が通用しない。
時間を動かせないなら、人と仕組みを動かすしかないんです。
「デジタルピッキングシステム」はそこにジャストでハマりました。
[4章]現場リーダーの船木様が語る、“現場が変わった瞬間”
戸部:「デジタルピッキングシステム」導入後、現場の雰囲気にはどんな変化がありましたか?
船木様:私たちの倉庫では、「デジタルピッキングシステム」を入れてから雰囲気が明るくなったと感じます。
導入前は紙を持って走り回っていたので、目も疲れるし、どこで誰が詰まっているのかも分からない。
今は光ったところに向かって動くだけなので、無駄な声かけや確認が激減しました。
特にピーク時の3時間は地獄のような時間帯だったんです(笑)。

増田運輸株式会社 現場リーダー
船木様
戸部:みなさん、慣れるのも早かったですか?
船木様:はい。初日から普通に動けました。
年配のスタッフさんも「これなら疲れない」と言っていて、“考える作業”がなくなったのが大きいですね。
自分で判断をするのって意外と体力使うんです。
それが減って、ゲーム感覚のように楽しくやれている。
みんなの表情が柔らかくなりました。
[5章]タクテックの印象
戸部:タクテックに対する印象を教えていただけますか。
齋藤様:率直に言うと、“メーカー”というより“伴走者”です。
多くのメーカーは「自社製品を使ってください」ですが、タクテックさんは「現場に合うなら他社のでも構いません」と言う。
利益よりも最適解を優先してくれる。
この姿勢が一番信頼できるポイントです。
戸部:言わせちゃいましたよね?(笑)インタビューは以上です。
どうもありがとうございました。
齋藤様:どうもありがとうございました。
「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」とは
OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)は、2014年からサービスを開始した“設置型健康社食®“サービスです。現在では全国で累計約20,000拠点以上に導入されています。
オフィスに冷蔵庫や冷凍庫を設置するだけで、健康と美味しさにこだわったサラダやフルーツ、お惣菜などが定期的に届けられる食の福利厚生サービスです。
オフィスにいながら手軽に健康的な食事ができるため、健康経営の一環として、また社員満足度向上、社内コミュニケーション活性化、採用強化の取り組みとして導入する企業が増えています。


