導入事例

2026.1.29

多品種・高頻度出荷を支える、新物流拠点に選んだのは『GAS』だった。             三越伊勢丹ビジネス・サポート様と取り組んだ「駆け込み寺」事例

株式会社三越伊勢丹ビジネス・サポート(以下IMBS)は、長年にわたり三越伊勢丹グループの一員として、商品の入荷から出荷、その間に存在する流通加工業務まで、グループ内における物流の中心を担ってきました。

IMBSの強みは、「百貨店」という種々さまざまな品物の集う場を支えてきた「高品質」で「きめ細か」な物流サービス。現在はグループ内に向けた物流サービスのほか、これまで培ってきたノウハウを元に、「高品質」で「きめ細か」な物流サービスをグループ外の一般企業さまへもご提供されています。

三越伊勢丹グループで長年培った、「高品質」で「きめ細か」な物流サービスを体現するため、倉庫で実施している様々なお取り組みについて、IMBSの物流政策ご担当者様へ当社営業担当の戸部がインタビューいたしました。


《第1章》引越しから始まった新たな倉庫づくり

戸部:今日はお忙しい中ありがとうございます。新しい倉庫に移転されたばかりと伺いました。


IMBSご担当者様:はい。もともと別拠点で運営していたのですが、コストの見直しもあり、もっと効率的に運用するためにこの倉庫に引っ越してきました。

「ここの倉庫を最大限活用しよう」という考えのもと、引っ越しを“単なる移転”ではなく、“新しい物流の立ち上げ”として位置づけました。


戸部:なるほど。そのタイミングで〈GAS〉を導入されたのですね。


IMBSご担当者様はい。まさに引っ越しと同時です。
引っ越し先で求められたのは、「前拠点と同じ品質・同じスピードを維持しながら、さらに生産性を上げること」。
この“ゼロからの再構築”の中で、〈GAS〉がフィットしました。


戸部:こちらの倉庫は、棚と〈AutoStore〉(ノルウェーで誕生した高密度自動倉庫システム)を併用しているのが特徴的ですよね。


IMBSご担当者様そうですね。回転の速い商品は棚に入れ、ロングテール品は〈AutoStore〉に収納しています。
“棚=スピード”、“〈AutoStore〉=効率”という役割分担です。

さらにピッキングでは、トータルピックとオーダーピックを両方動かしています。
マルチオーダーをトータルピック→〈GAS〉で一気に取る。

一方で、1注文あたりの出荷点数が多い場合など個別対応が必要な商品はオーダーピック。
この2つを切り替えながら、全体最適を目指しています。


《第2章》GASが叶えた“仕分け+検品の一体化”


戸部:以前は〈デジタルピッキングシステム(Digital Picking System=デジタル表示器を使用したピッキングシステムで、物流における出荷作業を支援するシステムのひとつ)〉を使われていたとのことですが、どんな違いがありましたか?


IMBSご担当者様以前の〈デジタルピッキングシステム〉は“ハンディ+紙”の運用でした。
まずトータルピックした商品を棚に紐づける作業が必要で、
ひとつひとつオーダーリストと照合して「ここは誰の注文か」を登録していました。
さらにそのあと、仕分けのあとに別で検品工程が必要だったんです。

〈GAS〉を入れてからは、そこが一気に変わりました。
ゲートが開いたところに商品を入れるだけで、仕分けと検品が同時に完了します。
“どこに・誰の・何を入れるか”を覚える必要がない。
入れた瞬間に検品が終わるので、工程がひとつ減りました。


戸部:仕分けと検品の統合ですね。


IMBSご担当者様そうです。結果的に、作業の負荷も減りましたし、教育コストも大幅に下がりました。
新人スタッフでもすぐに作業できます。
最初は皆「アトラクションみたいだ」と笑ってました(笑)


戸部:〈AutoStore〉や〈WMS(倉庫管理システム)〉との連携面はいかがですか?


IMBSご担当者様今回、〈WMS〉も新しく構築したのですが、〈GAS〉はすぐに問題なく繋げられました。
〈GAS〉は他社の〈WMS〉とも接続実績が多く、カスタマイズを最小限で済ませられるのも今回選んだポイントです。

あと現場でも、〈GAS〉の操作は直感的ですよね。
開いたゲートに商品を入れる、入れたら足元のセンサーを踏む、これだけ。
マニュアルを読んで5分で理解できるくらいのシンプルさ。


戸部:ありがとうございます。
人が機械に合わせるのではなく、機械が人に寄り添う感じです。
〈GAS〉で仕分けた後に、さらに作業が続くんでしょうか?


IMBSご担当者様はい。うちの場合、仕分け後に「掛け紙を作成」「サンプルやノベルティグッズを添える」などの付属する工程が多いんです。
また、百貨店ならではの「贈答用仕様で包装してほしい」などの細やかな要望にはしっかりお応えしたい。

〈GAS〉はそうした『百貨店ならではの付加価値』をつける前段を整える装置としてもすごく相性がいいんです。仕分けを正確かつスピーディーに済ませることで、後の『プラスα』の作業を丁寧に進めることができる。 結果的に、出荷スピードを保ちながらも高品質な作業を両立することができました。

《第3章》コンパクトでも、動線が生きる倉庫へ

戸部:新倉庫のレイアウトには、スペースの制約もあったと伺いました。


IMBSご担当者様そうなんです。正直、広くはありません。
〈AutoStore〉やPC、プリンターもあり、機械を置くだけでも結構ギリギリ。
でも〈GAS〉は意外とコンパクトで、配置の自由度も高かったです。
現在は15マス×5台体制で運用しています。


戸部:導入後、現場の皆さんの反応はいかがでしたか?


IMBSご担当者様正直、もう「これが当たり前」になっています。
新人もベテランも差が生まれず、同じ操作で動ける。

それに、不具合が出た際にタクテックさんが即日で駆け付けてくれたこともありました。
土曜日にスキャナー設定がうまくいかなかったときも、翌日には現場に来て対応してくれました。
そのスピード感とサポート体制は本当に助かっています。


戸部:ありがとうございます。
我々は“駆け込み寺”のような存在でありたいと思っているので、そう言っていただけるのは何よりです。


[IMBS様の取材を振り返って]

戸部:三越伊勢丹ビジネス・サポート様の新倉庫にて、〈GAS〉はおかげさまで〈AutoStore〉や〈WMS〉と並び、現場の中心的な役割を担っています。

仕分けと検品を一体化し、人の判断を減らしながらも、最後の贈答加工やサンプル付与といった老舗百貨店ならではの“人の手の温度”を残す。
それがお客さまと一緒に考えた「with GAS」のかたちです。
取材のご対応いただき、どうもありがとうございました!




「三越伊勢丹ビジネス・サポート(IMBS)」

百貨店をはじめとした多様な店舗やECサイトの物流を担う他、三越伊勢丹グループ外部の一般企業様へのソリューション事業も展開する、非常にユニークな3PL(サードパーティーロジスティクス)の物流会社です。

クライアントの物流業務を一括受託し、その物流を最適化するために、物流業務の企画・構築から、日々の管理・運用までを行います。現在は下記の2つの軸で事業を展開しており、今後もさらなる業務拡大を目指しています。

<百貨店物流事業>
三越伊勢丹グループの物流を支える事業です。
全国の三越伊勢丹グループの百貨店やECサイトの物流業務を担っています。長年百貨店の物流を支えながらも、百貨店物流の最適化に向けて、常に変化し続けています。

<ソリューション事業>
三越伊勢丹グループのリソースを活用し、三越伊勢丹グループ以外の一般企業さまへも物流サービスを提供しています。EC販売を行う企業さまを中心に幅広くサービスを展開しております。グループ各社との連携を強化し、さらに活躍の場を広げていきます。

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