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世界最大の物流展/CeMAT ASIA2023動画レポート(前編)
2023年10月24日 ~ 2023年10月27日に開催されたCeMAT世界最大の国際物流展 / CeMAT ASIA 2023(通称:上海セマット)に視察に行きました。
タクテックはお客様の物流センターに対して最適解を提案すべく、常に世界の最新ソリューションの情報を集めています。今回のCeMAT視察の内容も皆様に知っていただきたく動画を中心にまとめました。まずは前編、GTPのロボットソリューションを中心にお送りいたします。
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※動画のサムネイルは同一ですが、企業ごとに切り出ししています。
まずは、中国のEC物流市場を牽引する京东物流(ジンドン物流 / JD Logistics)のブースです。流石に多くの人がブースに訪れていました。目を引いたのは立体仕分けロボット。日本ではオムニソーターが有名ですが、話を聞くとジンドン社製とのことでした。
スマートグラスは、実際に見えている現場に重ねて業務指示が表示される仕組みです。さらにバーコードをじっと見るだけでバーコードスキャンが出来ると聞きました。自動化センターのモデルケースの模型は地味に動いているのが印象的でした。
牧星(ムシニー / Suzhou Mushiny Intelligent Technology)はカルーセルタイプの立体仕分けロボットを出展。1時間に14400個の仕分け能力と大きく書いてありました(0.25秒に1個仕分け出来るということになりますが、、、)。なにはともあれ、続々と新しいアイディアを生み出していることに感服しました。
ムシニーのMix-all-in-one GTP Systemと従来型の自動棚搬送ロボット×ステーションとの違いは、ピッキングステーションにストレージがついていることです。これにより、棚がステーションに来た際に現在のバッチ以降のトレイもステーションに一時保管し、必要なタイミングで取り出せるため、自動棚搬送ロボットの立ち寄り回数を減らすことで生産性を上げることが出来るようです。
全てを私たちに任せて!という意気込みが伝わってくる「ALL in ONE」というメッセージを掲げたGeek+(ギークプラス)は日本の展示会でも出展していたポップピックとは別に、CTU+子機のソリューションも展示。従来型の自動棚搬送ロボットのステーションも、近未来を思わせるスタイリッシュなデザインのデジタル表示器は目を見張るものがありました。Quicktron(クイックトロン / 快仓智能 )のクイックビンは、高層ラックからケースを取り出しラック最下部に格納するインテリジェントビンロボットと、格納したケースをピッキングステーションまで運ぶインテリジェントキャリアハンドリングロボットの組み合わせにより、高い保管効率とピッキング生産性を誇るソリューション。今回の展示では子機がQRコードの地点で直角に曲がるのではなく、QRコードの無いところを曲線を描いて曲がっていたところが印象的でした。(SLAM式の併用)日本でも販売されているオムニソーターのメーカーであるHC Robotics(慧仓科技 )の注目の新ソリューションは、CTUと子機の組み合わせではなく、垂直昇降型シャトルとそのシャトルを最上段で前後に運ぶ装置+子機という新しい組み合わせオムニストレージ。これによりいままでに無い生産性を実現できるようです。HIKROBOT(ハイクロボット / 海康机器人)は、ハイクビジョン傘下の企業だけありAMR、CTU、三辺計測、ピッキングロボットとビジョンを活かしたソリューションを展開。特にAMRが二次元バーコード無しでなめらかな群制御を行っていたのが印象的でした。また、CTUもサイドから挟み込むタイプと前面から吸引するタイプがあり、カートンの取り出し方法の違いにより保管効率が変わることを分かりやすく展示していました。HAIROBOTICSのCTUは従来のカートンをサイドから挟み込むタイプでは無く、カートン前面に引っ掛けて取り出すタイプが登場。さらにカートンどうしが前後でひっかけて組み合うように出来ており、入庫の際にはラックにあるカートンの前方とCTUで持ってきたカートンの後方をひっかけて押し込むカタチで入庫、出庫の際には手前のカートンを取り出すと後方にあったカートンが前面に引っ張られて、フックを解除してCTUに乗せる仕組み。今回はトリプルディープを展示していましたが、理論上はカートン5つまで対応可能だそうです。
MEGVII(メグビーロボット)のブースは一見した時には何をアピールしたいのかがわかりませんでしたが、地面をよく見てみると2種類の二次元バーコードが隣合わせにならんでおり、各機器がMEGVII製だけでなく、CoEvolution Technology、Mushiny、HAIROBOTICSが混在していました。MEGVIIは独自のRCS(Robot Control System)により、異なるメーカーの機器を同時に制御することを実現していました。
トレーラーの前に黒山の人だかりを作っていたのは、XYZ Robotics(星猿哲科技 )のダブルアームトレーラー積み込みシステム。二つのアームロボットがトレーラーに入り込み、コンベアで流れて来た段ボールの天面を吸着し、奥から順番に積んでいくのだが、積み荷が上の方になるとアームとトレーラーの天井がぶつかってしまうのを避けるため、吸着した天面を手前に倒しそのまま押し込むカタチで積んでいく、一面がそろうとダブルアームが手前にずれて次の面を積んでいく。見ていると大変楽しいのですが、段ボールサイズがバラバラの場合どんな対応が出来るのかを是非見てみたいと思いました。
MECH MIND(メックマインド / 梅卡曼德机器人科技)は、先進的なAI+3Dビジョンシステムのメーカーで、今回の展示では、複雑な構造のワークや、形状や大きさの異なるワークが混然一体となる中、正確で素早いピッキングのデモを行っていました。以上で前編は終了です。後半はコンベアやソーター、シャトルシステムをご紹介します。
後編はコチラへ。
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